帰って参りました。
今回の岡山、福山の旅は沢山の方々に迷惑をお掛けし、お騒がせをし、それでも行って良かった。本当に良かったと思っている。
巻き込まれてくださった全ての皆さま「申し訳ありませんでした。そして、心からありがとうございました。」
そして、そして、留守を守ってくれていた店のスタッフに「心からありがとうございました。」
今回の旅は「福山絆チャリティライブ」の皆さまが何故こんなにも、遠くから、どんな思いで、東北にお心を寄せてくださっているのだろう。それと距離。どれだけ遠くから足を運んでくださっているのか?自分の目で、耳で、体感したい。という自分勝手な思いから始まったのだ。
だから歌わせて欲しいとは思っていなかった。むしろ、それは怖かった。
ただ、こちらの方々の想いと感謝をお伝え出来れば嬉しかった。そして、福山の皆さんの想いをこちらに届けられたら素敵だな。と。
そして、福山まで行くなら、岡山のいつもいつも亘理にボランティアで来てくださって、そのご縁で友達になった方とお会いしようと連絡を入れたところ、思いがけずミニライブを依頼され、引き受けた。その際、「サンタクロースプロジェクト」という、被災者に必要な物を岡山の方々とマッチングしプレゼントする企画のコーディネートをされ、その苦悩をお聞きし、申し訳ない気持ちで一杯なった。
そんな遣り取りの中、福山のチャリティライブの実行委員代表の「ネムカカ」こと藤井さんから共演のお話をいただき、お役に立つのであればということでお引き受けしてしまった。
どちらも、引き受けた当初は怖くて仕方なかった。しかし、打ち合わせをする中で、何気ない会話の中で、改めて思い知らされてしまったのだ。それまでも少なからず耳にはしていたあれこれ。
岡山の皆さんの中にも、福山の皆さんの中にも
「支援をして傷ついている」こと。
心無い抽象、被災者の甘えと傲慢、葛藤、いろいろな罪悪感…
それは、私が「歌い手」といて活動をする場合のそれと似ていた。
アーティスト達もまた同じように悩んでいた。
それが、痛ましくて堪らなかった。申し訳なくて仕方がなかった。その想いを少しでも軽くして差し上げられないのだろうか?そう思った。
それと、東日本大地震をこれ程までにお心に留めてくださっている方々なのに、防災について失礼ながら、余りにも無防備に見えてしまった。
そうなると止まらないのがこのお節介おばちゃんのどうしようもないところで、ならば「お伝えすればいい」と。
そんなこんなで、岡山に引き続き、昨夜の福山での「詩うたい」となったのだ。
「てごうし隊」の馬場さんには急なことにも関わらず、場所の段取りから、お仲間への呼びかけまで。本当にお手数をおかけしました。急なお呼びかけにお集まりくださった皆さまにも本当に感謝しております。
そして、岡山の皆さま、夜遅くまでお付き合いいただきありがとうございました。
岡山、福山、それぞれにお集まりくださった皆さまにどれ程お伝え出来たのかはわかりません。そのお心を軽くして差し上げられたのかもわかりません。が、東日本大地震を思い出すことで、少しでも学んでいただいて、少しでもご自分を許して差し上げられたとしたら幸いです。
この旅で、私自身も改めて「詩うたい」をつづけよう。つづけなければ。という、覚悟が出来た気がしている。
この出逢いに心からありがとうございます。