普門寺「てら茶房」というところ

過ぎた怒涛の夏

2017年8月26日(土)

【願い】ふるさとまつり  おかえり‼︎ 2017

 

宮城県亘理郡山元町花釜地区にある普門寺。

ここには、思想、宗教、全ての垣根を取り払い愛が集まっている。もっと言うならば、生と死の区別をも取り払い魂さえもかえって来てくれたら。それが普門寺の「てら茶房」である。

そんな「てら茶房」の拡大版として、今回の「ふるさとまつり おかえり!」はあった。住職の「願い」を叶えるべく人々が集結。関東、関西からIVUSA200名余りも駆けつけた。

ステージには「てら茶房」ミニライブに登場してくれていたアーティストたちが。そして遠く広島の地からも。

広島県福山市「東日本大震災復興支援 福山絆チャリティライブ」の実行委員長、藤井さん(ネムカカ)と共に相棒の里さん(ネムカカ)、菊地裕司さん(福山出身、東京在住)、ゐずみたにさんと、びんご村村長の伊藤浩シェフ、美枝さん(里さんの奥様)が飛んで来てくれた。福山の風は絆チャリティライブにお邪魔したあの時と同じように今回も穏やかでやさしく、山元の地に吹いた。

朝9:00、そんな温かい人々の力が何日も降り続いた雨を吹き飛ばしたかのように止み晴れた。

住職と愉快な仲間たちによって作られた屋外ブースとステージ。それはとてつもないDIYの成した技の結集でもあった。日中だけではなく、交流会を兼ねた後夜祭のための照明設備まで整えるというスゴ技となったのだ。

そこに登場する人物たちは其々名もない人々である。中には有名アーティストもいらっしゃったが、ご本人的には至って屈託無く、構えも無く、只々ここの人々と触れ合い楽しみたい。そして、共に「願い」「祈り」「学び」たい。そんな人々。それは、やはり住職と奈良さんのお人柄なのだろうと改めて思った。

 

「沿岸部に賑わいを…」という「願い」

私個人は「叶ったと信じたい。」

 

 

あれから、あっという間の2ヶ月が過ぎようとしている。9月30日には「てら茶房」も開催された。

そこには以前と変わらない「てら茶房」がある筈だった。筈…

それは「ふるさとまつり」の少し前から、スタッフの中に少しずつモヤモヤと湧き出ている「違和感のようなもの」が姿を現したのかもしれない。

スタッフの想いは変わってはいない。

でも、集う人々(客層といって良いのかわからないが)が変化して来たのだろうと思う。悪い意味で、お客様になってしまっていると私は感じた。

ずっと変わらず「てらカフェ」を、奈良さんの「ケーキ」を楽しみに、ボランティアの皆さんとの触れ合いを楽しみに来てくださる方々が居る傍で、「てら茶房」の願いも祈りも知ろうとはせず「お客様」として振る舞う。結果、「スタッフの対応が悪い」「売り切れが早い」…という負の言葉を残してお帰りになる。スタッフはゆっくり皆さんとお話しする事も出来ず、忙しさだけが残る。事になってしまっている気がした。

そうなってしまっている「お客様」だけが悪いとは言えない。「趣旨を説明しなければわからないでしょ!」と聴こえて来そうだ。が、その時間さえ取れない。

 

それ程までに人々が集まって、賑わっているということでもある。

そこにジレンマが横たわっている。

 

言葉を探し続けて2週間…。で始まる「てらカフェ」Facebookの投稿は、その苦悩と迷いが現れている。https://www.facebook.com/teracafe.yamamoto/posts/1872683976381344

色々な意味で場面で、助けていただき、支えていただき、ともに泣き、笑ってきた。と思っている。

 

今は上手い言葉が見つからないけれど、一緒に悩ませてください。

そして、こころからありがとうございます。

 

そして、そして、「てら茶房」は、これからも変わらず、そこに集う人々が、お客様、スタッフ、アーティスト、出店者、出品者…全ての立場を越えて「しあわせな空間」でありますように。