君たちに託す

2018年3月24日 仙台市内の某幼稚園にて、東京から被災地研修に来たカトリック系中高一貫校の生徒さんたちに向けて

3月27日 山元町花釜、曹洞宗普門寺にて、同町山下第一小学校に児童たちと触れ合い笑顔を届けにやって来た大学生のチーム「笑顔になろうプロジェクト」のメンバーに向け

東日本大震災を思い出していただくお手伝い「詩うたい」をさせていただいた。

 

どちらも震災直後からその先輩たちが代々この地を訪れてくれており、何度となく「詩うたい」させていただいていた。今回も学生たちは真剣に耳を傾けてくれた。ひとこと一言に頷きながら吸収しようとしてくれているのが伝わって来る。

私はただただ伝えたいことを精一杯話し、歌った。

 

どちらのメンバーの中にも幼稚園教諭、保育士、教師を目指しいる学生が少なくなかった。彼らにとって亘理町沿岸部の荒浜保育所と山元町沿岸部の幼稚園の地震直後の行動の違いの話しは重たい事実であることは間違いなく、一生忘れて欲しくない教訓でもある。遠くない将来子供たちの命を預かる立場に立つのだから…

教育者となる者たちだけではない。この世代の彼らに私たちは託さなければならないと感じている。

なぜなら彼らは東日本大震災をものごころついた状態でリアルタイムで知る最後の世代となる。その彼らに私たちが伝えられなければその先は無いということになるのだから。

そして大袈裟ではなく、彼らには、聞き、学習したことを次の世代に伝える使命があると感じて欲しい。

いつか起きるであろう大災害から一人でも多くの命と心を救うために。

 

 

「私たちに出来ること」

東日本大震災という誰もが想定出来なかった災害が起きた。これは紛れも無い事実。ならば「もっと大きな災害が起きてもおかしくは無い」ということ。「想定外を想定する」ということをお伝えする。「知っている人」が一人でも多く存在していただくために伝えつづけようと改めて思った。

そんな私にとって、あの彼らの真剣な眼差しはとても頼もしく映った。私はこころの中で「ありがとう」と「よろしく」を繰り返していた。

どうぞ覚えたことを頭の片隅に仕舞い、いざという時には思い出し役立てて欲しい。

 

 

 

彼らの身体と心の健康と活躍をこころから祈っている。

 

ではでは、今日も明日もおしあわせに。

いってらっしゃい(o^^o)