普門寺「てら茶房」というところ2018

2018年8月25日(土)

今年も開催された普門寺での二度目の夏祭り

「てら茶房夏祭り2018みんなおいで」

無事に終えることが出来た。

 

毎月開催のてら茶房(てらカフェ・てら茶房)のメンバーに加え、数々の出店、ワークショップ、展示が展開。

ご本尊の前も、境内も、お墓前の広場も…

普門寺のありとあらゆる場所に所狭しと並んだ。

 

 

宮城県亘理郡山元町花釜地区

災害危険区域となり居住を制限されたところ

「この沿岸部に賑わいを」の住職の願いのもと多くの愛が集まる。

 

遠くから、近くから、ここを実家のように慕いボランティアが帰ってくる。

ここを離れざる負えなかった元住民や檀家たちは、ふるさとに想いを寄せ帰ってくる。

そして、新たにこの場所をふるさとにしたいと願う人々が集まって来た。

それはそれは不思議で魅力的な場所。

 

「てら茶房」

 

今年はもう一つテーマが加わった。

 

「西日本豪雨災害復興支援」

 

その為のバザーと募金を募った。

ここ「てら茶房」は「お寺災害ボランティアセンター」としての顔を持ち

東日本大震災直後から広島県の「てごうし隊」というボランティア団体が山元町に継続的に来てくださっていたこと。

広島県福山市で毎年3月に開催されている「東日本大震災復興支援絆チャリティライブ」からの支援をいただいていたこと。

そんなご縁への感謝の意味も込め今回の支援募金となった。

バザー、募金にご協力くださった皆様、心からありがとうございます。

 

ステージ担当の私としては

兎にも角にもアーティストの面々の温かいお気持ちと想いに支えていただき

そして、音響機材を丸ごと提供してくださった山上氏に助けていただき

スタッフに全力でサポートいただき

福山市からは絆チャリティライブのメンバー、ネムカカさん、しょこらさん、ゐずみたにさんにお越しいただき

心からありがとうございます。

そして、ここに立って居られたことが、どうしようもなくしあわせでならなかった。

 

お祭りの模様についてはSNSに沢山の投稿が御覧いただけます。是非検索してみてください。

 

 

 

 

東日本大震災からもう直ぐ7年半。てら茶房の形も変わりつつある。

あの時必要だったこと、もの。

今必要なこと、もの。

それは、嬉しいことでもあり、同時に切ないことでもあったりする。

そして

これから先に必要なこと、もの。

それが私たちには見えているのだろうか?

 

がむしゃらに復興を願い走り続けてきた。

ただただ

人々の悲しみを、苦しみを吐き出して欲しくて。

人々の笑顔を支えたくて。

人々の笑い声が聞きたくて。

人々の帰る場所を作りたくて。

がむしゃらに走り続けてきた。

ただただ…

 

 

見える未来 と 見たい未来

行ける未来 と 行きたい未来

 

7年半の歳月は人々のそれぞれの想いを育てるのには十分な時間だったのかもしれない。

故にすれ違ってくるのもまた必然なのだろう。

 

これから

ここから

問われる「愛」の意味。

 

これから

ここから

問われる「てら茶房」のカタチ。

 

 

埼玉県から金曜の夜にやってきて、自腹で、徹夜でケーキを作り続けてくださった奈良さん。

「ここを離れた住民の憩いの場を」という想い。

この奈良さんと住職の想いこそが「てら茶房」の意味だったのだと思う。

その「想い」を同じくする人々は、思想や宗教の壁を取り払い「愛」だけを集めた。

そして、「ここを離れた住民の憩いの場を」というその役目を担い、果たしてきたと思う。

それだけではない。

ここを訪れた多くのボランティアスタッフや外部からの来場者にとっても「心地いい居場所」となった。

それが「てら茶房」

 

 

2011年3月11日「東日本大震災」

あれから8回目の夏が過ぎる。

 

 

これから

ここから

問われる「愛」の意味。

 

これから

ここから

問われる「てら茶房」のカタチ。

 

 

これまで支えてくださった多くのボランティアと呼ばれる仲間であり家族のようになってきた人々。

彼らと共に…

 

あれから8回目の秋が巡ってくる。