「feel art cafe ~名もなき音楽隊~」より2018コダナリエにて

恩がえし、温がえし、音がえし…
恩おくり、温おくり、音おくり…

そのきっかけは不運な災害。
でも、だからこそ深まった絆がある。
ここにも。

2018年12月24日(月)

この日は「西日本豪雨災害支援チャリティーライブinコダナリエ」第三夜。

コダナリエ

東日本大震災後の2012年から宮城県亘理郡山元町小平地区にある小平農村公園を会場に地元のお父さんたちを中心に有志が集まり、全国から支援に来て下さるボランティアさんのお力をお借りして開催されたイルミネーションの祭典。被災した子供たちに、大人たちに希望の光を灯そうと。そして、応援してくださる日本中の、世界中の人々に被災地の復興と元気と諦めない勇気をお伝えしよう。と。そんな想いをイルミネーションの光に込めたイベントである。小さな小さな町の小さな灯かり。今では一日の入場者が1000人を超える日もあるほどのイベントに成長している。それは、執行委員である彼ら自身が被災をし、消防団員として捜索に当たり、その体で心で震災を受け止めているからなのではないだろうか。だからこそ、人々に伝わる何かが人々を引き付けるのではないだろうか。

feel art cafe ~名もなき音楽隊~」と「東日本大震災復興支援 絆チャリティライブ

広島県福山市を拠点に、中心に、または出身の音楽家たちが集い一つのコンサートを作り上げる「feel art cafe ~名もなき音楽隊~」。今年7月8日の開催に向け7日、会場である福山市西部市民センターホールではリハーサルをし準備が整っていた。しかし、無情の豪雨。準備された全てを撤収、コンサートは中止を決定、ホールは避難所となったのだという。西日本豪雨災害である。でも、彼らは諦めなかった。コンサートは延期開催に向け動き出した。そして、12月23日、あの日避難所となったその同じ会場での延期開催を果たしたのである。
その音楽隊、スタッフの中には「東日本大震災復興支援 絆チャリティライブ」を2012年から毎年3月に開催し、チケット収益と募金を全て東北の団体に贈り、元気のために使ってもらうという活動を続けるメンバーがいる。そして、その贈り先の一つが山元町にある曹洞宗普門寺「おてらボランティアセンター」であった。普門寺では境内と本堂を開放し毎月一度「てら茶房」として、カフェやマルシェ、ワークショップが開かれ、ミニライブが開催されている。そのスタッフと絆のメンバーが音楽で出逢うことになった。

そのご縁が今回の「西日本豪雨災害豪雨災害支援チャリティーライブinコダナリエ」に
そして「『feel art cafe ~名もなき音楽隊~』より2018コダナリエにて」に繋がったのである。

前日23日延期開催された「feel art cafe ~名もなき音楽隊~Vol.8」の一部をコダナリエで上映。会場(小平農村公園)のメインステージに大型のスクリーンを設置、市販のスクリーンでは飽き足らず建築足場に使用される資材を駆使し、防炎シートをスクリーンに見立て組み上げられた。そのサイズW5040㎜×H3600㎜。そこにプロジェクターを使い映し出した。

福山市側のスタッフが会場で撮影された固定カメラと、移動カメラの映像から必要と思われる部分のみをトリミング。音声はミキサーからPAさんが提供。ネットにUP。
それを関東にいるサポートスタッフがDLし、同期させ編集。ネットにUP。
山元町側コダナリエスタッフがDLしDVDで現場に持ち込むという一連の作業によって実現した。

この無謀とも言える計画を実現するにあたり、多くの、本当に多くの方々のお力とお知恵を頂戴いたしました。こころから 心からありがとうございます。

2011年東日本大震災が発生。
同じ年にスタートした「 feel art cafe ~名もなき音楽隊~」が今年2018年西日本豪雨によって被災、延期。
その中のメンバーが
2012年から「東日本大震災復興支援 絆チャリティライブ」を開催してくださっていた。
同じ年にスタートした「コダナリエ」。東北の復興と元気とありがとうを全国に伝えたいイベント開催期間中に「 feel art cafe ~名もなき音楽隊~」の延期開催が決定。
不思議な巡りあわせを感じている。

恩がえし、温がえし、音がえし…
恩おくり、温おくり、音おくり…

そのきっかけは不運な災害。
でも、だからこそ深まった絆がある。
ここにも。

音楽で繋がった西と東を結ぶ絆が永遠につづきますように。
お寒い中を沢山のお客様に足を止めてお聴き、ご覧いただきました。募金へのご協力をいただきました。こころから心からありがとうございました。
※上映した動画はこちら